デンタルクリニック 着工レポート
こんにちは!
acaaの坂井です。
今回は静岡で先日着工しましたデンタルクリニックについて、
ご紹介したいと思います。
弊社では、住宅をメインに設計活動しておりますが、
クリニックや店舗につきましても設計を承っております。
今回は、デンタルクリニックの設計という貴重な機会を頂きました。
デンタルクリニックとしては、9床と規模も大きく技工室も併設されております。
敷地は、2つの交差点に面した
中小規模店舗が並ぶ幹線道路沿いです。
設計当初から、”建築自体がマーケティングになるような建物”にしたい
と、先生からご要望を頂いておりました。
ロードサイドの建ち方の定石としては、
道路側に駐車場を設け、車のアクセスが何よりも優先されがちです。
道路側から見るとずらっと車が並んでいる風景となってしまい、
それでは、いまいち建築が景観に貢献できない。
そこで、今回はその真逆の発想。
建物を道路側へ配置して、建築自体を広告塔として見せつつ、
周囲には、緑を配置して広場のような、公園のような空間を
街に提供できればと考えております。
上のCG画像でもご確認いただけますように、道路側からは駐車場が見えません。
(建物の裏には20台以上の駐車スペースをCGでも再現しています。)
エントランスの前には、半屋外空間のウッドデッキのポーチがあり、
クリニックに訪れた人達や治療を終えた患者様が、
ベンチに座って、ほっと休憩出来るような空間も設けております。
写真は、先日敷地で行われた地鎮祭の様子。
これから本格的に工事がはじまります。
またブログで進捗をご報告させていただきます。
それではまた~。
House-Kと3D CADと上棟後レポート
こんにちは。
acaaの坂井です。
今回は神奈川県で進行中の住宅をご紹介致します。
他の記事でもご紹介させていただきましたが、
acaaでは数年前から3DCADを導入しております。
設計段階から3Dのモデリングを確認しながら、
様々な検討が行えるようになりました。
3D CADを導入する前は様々な縮尺で模型を作って、
建物の建ち方や造形、細部のディテールを検討しておりましたが、
模型の製作に時間もかかりますし、模型の運搬、保存も大変でした。
3D CADになってからは、建物の3Dモデルデータを模型の代わりに、お客様にお渡ししおります。
みなさんお手持ちのiphoneやアンドロイドのスマホ、ipadやPC等の
様々なデバイスに対応しているフリーのアプリをダウンロードして頂き、
データを読み込んで頂くだけで、
だれでも、どこでも、いつでも計画中の建物を確認して頂ける様になりました。
今回は進行中の実例を挙げて、3D モデルがどのようなものなのかご紹介したいと思います。
上の写真は上棟直後の写真です。
同じ視点から見た3Dモデルはこちら↓
中央に丘状の中庭があり、それを囲むようにデッキ空間と、リビングダイニング、キッチンが配置されたプランです。
右手に見える階段を上ると屋上に上がることもできます。
写真では家の構成もわかりずらいですが、3Dモデルを見ると完成の様子が、
簡単にご想像いただけるのではないでしょうか。
外壁が黒く見えると思いますが、こちらは焼杉が貼られる予定です。
中庭周りの外壁は土壁で、ウッドデッキや目隠しの格子等
素材の表現も設定することができます。
次は、室内から見た写真です。
大きな開口部が中庭側へ開かれていることまではおわかりでしょう。
窓の向こうには、いったい何が!?
答えは、緑豊かな裏山を楽しめる窓でした。
古家が建っているときにはじめて現地を訪れたときから、裏山の緑を借景にすることが設計の肝でした。
ある程度の方角は、現地を訪れれば容易にわかることですが、
2Fのダイニングリビングから、お隣の視線をカットしながら、
裏山の緑だけを切り取れるように設計するには、2D CADでは検討が難しいところ。
3D画像で確認できる裏の山は、適当にあたりを付けてモデリングをしているのではなく、
国土地理院で公開されている地形を航空測量した座標を入手してきて、
モデリングしたものですので、正確に方角も高さも再現しています。
模型でも測量図をもとに周辺の地形をつくりこんでいたのですが、
室内からの眺望は、模型をのぞき込んで想像するほか難しかったところ。
一方、3Dモデルでは、こんなにも正確で現実に近い形で、
シュミレーションできるようになりました。
眺望だけではなく、色のシュミレーションや照明の再現、構造、設備などなど、
様々なものが3Dモデルの上で検討できるようになった他、
建物のモデリングを使って、映画やゲームのようなCG動画も
作ろうと思えばできてしまいます。
(相当PCのスペックを上げなければ、難しいのですが、、、)
ファーストプレゼンテーションで動画をお見せしたり、
VRで空間を体験するなんて未来は遠くない!?
将来の3D CADの可能性を考えるとわくわくがとまりません。(鼻息)
さて、話が脱線してしまいましたが、
もう一つこちらのお家でご紹介したい点は、こちら↓
向こうの方に、小さな箱が。。。
こちらは、デッキづたいにアクセスする「離れ」です。
たった2畳ですが、リモートワークで静かにオンライン会議をしたり、
来客時には、寝室として使ってもらったり、
子供がこっそり秘密の遊びに使ったり、、、。
入口も1.5mと茶室のにじり口のようになっており、特別感漂う空間が家の中にあるのです。
はじめに思いついたときには、こちらもご提案しようか躊躇したのですが、
ご提案してみると、お客様も賛成して下さり、実現しました。
どのような空間になったかは、もう少し現場が進んだらご報告したいと思います。
それでは、お楽しみに~♪
House-H,House-Sの現場とHouse-Fの竣工レポート
こんにちは。
acaaの丸伊です。
だいぶお時間が空いてしまいましたが、只今進行中の物件2つと、2月末にお引渡しをいたしましたHouse-Fの竣工レポートをお届けいたします。
はじめに以前少しお伝えしておりました、千葉で進んでおりますHouse-H。
来月竣工予定となりまして、残すは仕上げと外構のみです。
一番の見どころは、
中心に配置された大きな吹き抜け。
下から見上げるとこのようなイメージ。
上から見下ろすと…
奥のテラスが出来るとさらに空間が伸びやかに広がって、プレゼンテーション当時の空間に近づいてくるかなと思います。
左右には建物が並び、路地がお家の中に入り込んだような…外のような内の空間。
たくさんのご友人ご親戚が集まるお家だとお聞きしているので、この空間がどのようにお使いいただけるかとても楽しみです。
もう一軒は、都内で進行しておりますHouse-S。
ウッドショックという問題に直面してしまいましたが、無事に今月上棟を迎えることが出来ました。
今年は梅雨入りも読みにくく、天気が心配ではございましたが、屋根の防水&仕上げも順調に進んでおります。
これからしばらく大工工事が続きますので、タイミングをみてまたご紹介できればと思います。
そして最後に、神奈川県内で竣工いたしましたHousu-Fの竣工レポートです。
2月末のお引渡しからだいぶお時間が経ち、やっととなってしまいましたが、写真多めでお届けできればと思います。
周囲のお家には見当たらない焼杉の外観が目を惹きます。
(写真は造園工事の入る前のもの)
岸本のこだわりは玄関はいってすぐの1階にも2階にも続く蛇行した路地。
床はタイル貼、壁は濃紺の塗装仕上げで、じめっとした暗い路地のイメージを取り入れています。
この路地がご家族を繋ぐ空間。どこのお部屋にいくにも、この路地を通ります。
メインのお部屋は2層分大きく吹き抜けた天井の高い空間。
路地との対比で真っ白な空間です。
窓から降り注ぐ光が時の流れを映し出してくれます。
お家の中にいてもふと見上げると空が見える…住宅街の中ではございますが、ふとした時にちょっとした自然を感じられるお家です。
振り返ると、お母様と奥様が2人で立てるキッチン。
こだわりの鮮やかなグリーンのタイルが綺麗に光ります。
キッチンからもお庭の緑がご覧いただけます。
お庭には野鳥もやってくるとのこと…そんな姿がここから見えるといいですね。
路地へ戻って2階への階段。
大連にご家族の思入れがあるとのことで、チャイナブリックというレンガ造りの古い建物を解体して出てきた本物のレンガをスライスした商品を採用させていただきました。
急遽最後にご提案させていただいたトップライトだったのですが、このレンガを美しく照らして、ただの階段ではない、特別感のある階段となりました。
お家の中に外部空間が出現したような雰囲気に。
お施主様にお選びいただいたブラケット照明もとてもマッチしていますね。
2階に続く路地の先には、
奥様の書斎スペース。
「空が見ながら生活がしたい」とお話いただいたことを思い出します。
他にも、、、客間としての畳の空間や
路地の延長で落ち着いた雰囲気の洗面室も。
ご紹介できていないお部屋もございますが、
ご家族でお家の中にそれぞれの居場所を見つけながら、生活していただけておりますと幸いです。
ご依頼いただきまして、誠にありがとうございました。
以上、House-Fの竣工レポートを終わります。
acaa丸伊
House-k 引渡しレポート
こんにちは。
春からacaaに入社しました岡本です。
本日引渡しをしましたHouse-Kの施工レポートをお届けします。
前日大雨だったのですが、本日は快晴で、いいお天気の日にお伺いすることが出来ました!
外観
外観はこんな感じです。
植物に囲まれるようにお家が建っています。
今後の植物の成長が楽しみですね。
玄関
キッチン
玄関を入って右側ににキッチンがあります。
窓には、障子風パネルがあり、光を間接的に設けてくれます。
アーチのきいたカウンター周辺は一段下がっておりまた違った空間の見え方になっています!
洗面、浴室
玄関の左側には、トイレ、洗面室、浴室があります。
個人的にこの洗面室と浴室のタイルが物凄くかわいいです!
お風呂にある窓から入る光によってタイルがきらきらしてとても綺麗でした。
中庭
キッチン、浴室を抜けると駐車スペースに繋がる中庭があります。
ここは吹き抜けになっていています!
2階に上がると
1階の空間とはがらりと変わり白を基調とした明るい空間に!
四方に大きい窓があり、どこから見ても緑が見え、四季折々の景色が楽しめます。
ベンチの窓
お日様がよく入るので座っているとうたた寝をしてしまいそうなくらい気持ちのいい場所になっています!
和室
和室は小上がりになっていて、そのままベランダに続いています。
和室の洗面
和室の端には、小さな照明ととても可愛らしい洗面があります。
ロフトからの風景
スキップフロアの上段にはさらにロフトが設けられていて、2階の空間を上から見ることができ、気持ちのいい場所になっています!
と、このようなお家になっています!
1階と2階で明暗がくっきりと分かれた同じお家だけど違った雰囲気を楽しめるお家でした。
acaaのインスタグラムにもこのお家の動画をアップしております!
動画では、写真では感じられない空間の体験ができるかと思います。
ぜひそちらもご覧ください!
私は、今回初めて現場に行かせて頂いたのですが、すごく心地のいい場所が沢山あるのでここで生活されるのが羨ましいなと思いました。
図面ではわからない空間のすごさを改めて感じることが出来ました。
ゴールデンウィーク明けには、以前竣工したお家の写真撮影があるので
とても楽しみにしているところです!
今後もSNSを更新していきたいと思いますので宜しくお願い致します!
acaa 岡本
House-K 竣工レポート
こんにちは。
acaaの丸伊です。
本日は、2月頭に竣工しましたHouse-Kの竣工レポートをお届けします!
私がお引渡しの前に訪れてからだいぶ時間が経ってしまいましたが、、
竣工前に伺わせていただく機会がございましたので、その時の写真と共に。
アプローチはこんな感じです。
旗竿地なので、外観はほとんど見えませんね。
お家にはいるまでに、ちょっとした小路があります。
このお庭でもある小路をたどっていくのが、ちょっとした特別感。。
引き込む電線も、道路側に引き込み柱をたてて地中埋設しています。
本来であれば、この小路の上を電線が走っているのですが、それがないだけでもだいぶ印象が変わります。
岸本が土地探しの段階から、アドバイスさせていただいて、
このあたり一体で区画割され売られている土地の中から、「ここがいい!」ということで真ん中の旗竿地を選んだそうです。
周りに同じく新築のお家が建っておりますが、
一般的には旗竿地は周囲の土地に比べて、お値打ち。
考えてみれば最近はacaaのお家は旗竿地が多いですね。。!
建物にかけられる費用を増やすことと、周囲が建物に囲まれているという点をネガティブなことにしない設計をしております。
メインエントランスの写真を撮りそびれておりましたが、、、
中に入るとまず大きなアオダモが出迎えてくれます。
2月頃の写真なので、葉を落としておりますが、
これからはじまる新緑の季節になると、木陰の気持ちいいエントランスになるかと思います!
メインエントランスは、折れ戸。
めいっぱいにオープンできるようになります。
というのも、
将来的に、ちょっとしたお店を開きたいとのこと。
うねったカウンターに椅子を置いていただいて、客席とする想定です。
お店をやることも考えて、キッチンはど真ん中に。
囲まれた吊り棚がお施主さんとの距離感を近づけすぎず、、
使う食器等としまって、お仕事しやすい環境にしております。
右手の白い壁のところには、冷蔵庫が入ります。
そしてお施主様ご夫婦のこだわり。
お酒がお好きということで、ここにたくさんのお酒が収納されるはずです。
このワインセラーも一から図面をひいて、特注で製作しております。
岸本こだわりのポイントの一つ。
お店でも将来販売ができるようにと少し、陳列する窓もついています。
キッチン奥にはお店用のお手洗い。
そしてその奥から住居スペースとなります。
お店と住居はこのようにほぼ一体的につくっておりますが、
建具で仕切ることもできます。
この建具の向こう側に洗面室とお風呂、洗濯機置き場が隠れています。
浴室に自然光が入るのは良いですよね。戸建て住宅の特権な気がします。
これをユニットバスで作ってしまうと、残念になってしまうので、いつも在来工法でいろんな職人さんに入っていただいて、つくっております。
建具を開けた正面には階段。
ここがこのお家のメインスポットと言ってもよいでしょう!
上から降り注ぐトップライトが時間帯によって表情を変え、綺麗に影を落とします。
上から見下ろしても綺麗です!
やっと2階にあがってまいりました。
横に長いカウンターの並ぶ、ホワイト調の空間。
奥へいくと、キッチン・エントランスを見下ろせます。
エントランス上に大きな開口。
北側なので、直射光が入ってくることはなく、向かいの壁に反射して建物内部に光が広がります。
旗竿地ということで周囲の建物に向かって開く窓は最小限に。
このエントランスを囲っていた壁が大きな役割を果たし、内部にこのような大きな開口部を設けています。
人の目線も気にならず、でも十分に光で満たされる、旗竿地ならではの工夫です。
先ほどの横に長いカウンターのある白いお部屋から、
一歩入ると今度は濃紺のダークな空間。
寝室にすると安眠できるということで、岸本がこの色をお勧めしております。
そしてその先には、
またちょっとした空間。
ここにはこだわりのソファが置かれるとのこと。
ちょっとしたくつろぎスペースになりますね。
あれ、ここに梯子が!
実はこの上にも隠し部屋(ロフト)があります。
ここは、こちらのお家を訪れた方だけが知るお部屋としておきましょう。。。
そんなところでしょうか。。
夏には竣工写真を撮影予定ですので、お楽しみに。
旗竿地のHouse-K。
以上で、竣工レポートを終わります。
まだまだ、ブログネタが溜まっているので、時間を見つけて投稿したいと思います。
acaa丸伊
House-H上棟、House-F現場
こんにちは。
acaaの丸伊です。
ブログを書くネタが溜まってきてしまっているので、
早速、2つの物件の工事の進捗についてお届けいたします!
一つは、House-H。
千葉の敷地で、2世帯の4人ご家族のお住まいです。
年明けから基礎工事を着工いたしまして、昨日無事に上棟となりました。
このお家もある意味旗竿地というのでしょうか。。
道路から入って少し奥に建物が建つ広い敷地がございます。
道路側からみるとこんな感じでちらっと見えてきます。
手前のアプローチには駐車スペースとデッキのあるお庭になります。
岸本が設計をご提案するときに何度も言葉に出てきていた、
「ポケットパーク」。
ポケットパークのように少し公の雰囲気もありつつ、ふらっと立ち寄りたくなる、そんなお庭を目指しております。
植栽工事はまだまだ先ですが、
お家に入るまでのこのリーチを上手く活かして、
心地よいお庭をつくることができれば良いなと思っております。
反対側からみると、、、
こんな感じ。
これからはしばらく大工さんが常駐で入ってくださって、
諸々大工工事を進めてくださいます。
また進捗がありましたらブログを更新できればと思います!
もう一軒は、もうすぐ竣工のHouse-F。
無事に検査も終え、いよいよ終盤です。
外観はどんっと構えのあるお家です。
こうしてブログを書いていると外壁が焼杉のお家はやはり多いですね。
こちらのお家も焼杉の外観です。これは提案当初からのイメージ。
こちらも2世帯で3人ご家族のお家です。
竣工レポートでじっくり書きたいと思いますが、
こんな空間や、、、
こんなキッチン、、、
こんな畳のスペースも。
濃紺の空間と白い空間の対比があり、
お家の中で様々な雰囲気の居場所があるお家です。
簡単な現場レポートになってしまいましたが、以上で終わります!
acaa丸伊
あけましておめでとうございます! House-Tお引渡し
あけましておめでとうございます!!
acaaの坂井です。
新年、第1回目の記事は、年末にお引渡しを終えたHouse-Tの竣工レポートをお贈りします!
外観は切妻屋根のシンプルな形で、外壁には焼杉を使用しています。
焼杉は関東ではあまり見かけない素材かもしれませんが、
関西地方では昔からよく使われている素材なので、
関西の方は馴染み深い方も多いのではないでしょうか。
焼杉にも色々と種類がありまして、表面の炭を欠き落とした状態の”欠き落とし”や、
今回使った表面の炭をそのまま残した”素焼き”などがあります。
”素焼き”のものは、表面が炭で覆われているので色は真っ黒ではありますが、
表面にモコモコとした鱗のような柔らかいテクスチャーがあり、
サイディングなどの新建材の黒とは違い、違和感なく周囲の風景に馴染みます。
今では、耐久性や耐候性を上げる機能的な外壁用塗料が様々ありますが、
そのような塗料がない時代に、先人たちが杉の表面を炭化させることによって、
天然の木に耐久性や耐候性を持たせたのが始まりです。
acaaでは外壁によく木を使用しますが、そのままでは紫外線によって退色したり、
環境によっては虫食いや腐食してしまうので、外壁用の塗料を塗ることがほとんどです。
ですが、焼杉の場合はそのような塗装をする必要がないので、
実はお財布にも優しい素材なのです♪
正面のガラスは”LOW-E”ガラスという、ガラス面を金属コーティングすることによって、遮熱性や断熱性を高めたガラスを使用しております。
面積が大きい窓には、そこから冬は冷気、夏は熱線が入り込むので、
この様な特殊なガラスを使用することがあります。
写真ではわかりにくいですが、
LOW-Eガラスにはgreenやblue、silverなど色付きのカラーバリエーションがありますので、
いろんな色を織り交ぜて、ステンドグラスのように遊んでみました。
内部はこのような、大屋根に覆われたスキップフローのワンルームになっています。
連続してアーチ壁がありますが、こちらは実は耐力壁になっています。
耐力壁とは、地震や台風などの力がかかったときに、そのような外的な力を負担してくれる壁のことです。
このアーチは単なるデザインではなく、このような機能的な意味も実は隠されています。
アーチ壁の間には棚を設けて壁面収納になっていたり、
カウンターで勉強するスペースがあったり、TVが掛けられAV置き場などになっています。
普通のおうちでは、壁によって区切られて部屋や居場所を構成していますが、
このおうちはアーチ壁と床の段差によって、空間を仕切る構成になっています。
床の段差もそれぞれの居心地に大きな影響を与えていて、
空間はワンルームですが段差があることによって、
見え隠れが生じたり、見上げたり見下げたりする関係が生まれ、
程よく空間を分節しています。
いわゆるnLDK住宅だと、部屋に閉じこもるか同じ部屋に一緒にいるかの選択肢しかありませんが、
住宅がこのような構成ですと、なんとなくあの辺で子供が遊んでいるなーとか、
お客さんが来ているから静かにしなくちゃとか、
お互いを思いやりならがら、それぞれの時間を、家族が一緒に過ごせるのではないでしょうか。
キッチン家具は空間に合わせて、acaaが図面を引き、
収納物などをお客さんに確認しながら、住宅ごとにデザインします。
今回はお客様のご要望で、業務用のコンロを採用しました。
卓上タイプですが、カウンターに違和感なく収まるように設計しました。
通常のガスコンロとは違い火力があるので、おいしい中華料理ができそうです♪
正面はターコイズブルーのタイルを張りました。
汚れにも強く、毎日立つキッチンですから気分も上がるように↑↑、
このような場所にはポイントでカラフルなタイルをよく使用します。
つづきまして、水回りです。
浴槽はacaaではおなじみの高野槙です。
すごーく香りがよく、肌触りも最高で温泉気分が味わえます。
お手入れも特別なことはないので、かなり高確率で採用されるお風呂です。
洗面室は今回お客様より「テラコッタ」色の内装にしたいと、
ご要望をいただきましたので、珪藻土をご提案させていただきました。
ビニールクロスや塗装も検討したのですが、妙な柄が入っていたり、
やけに艶っぽい印象になりそうだったので、テクスチャーのある珪藻土をご提案させて頂きました。
素材選びは色も重要ですが、テクスチャー(素材感)もとても重要視していますので、
必ず現物サンプルを取り寄せ、お客様にも確認していただき、決定するようにしています。
珪藻土は、調湿性や消臭効果などの機能も備えていますので、特に水回りにはおすすめです。
工事中に新型コロナが流行した影響で、こちらもお客様よりご要望を頂きまして、
玄関ポーチに手洗いを設けました。
家に入る前に手洗いができるので、感染対策としてはバッチリではないでしょうか。
以上、お引渡しレポートでした!!
今回は群馬からご依頼をいただきました。
このような機会を頂いたことに、心より感謝申し上げます。
acaaでは、全国どこでも遠方からのお仕事も承っておりますので、
お気軽にお問合せ下さい!
では、今年もどうぞよろしくお願い致します。