House-M 上棟式

こんにちは。はやかわです。

 

先日、House-Mの上棟式を行いました。

 

最近は、上棟し終わったあと日を改めて上棟式を行うことが多いのですが

今回は天気もよくタイミングが合いましたので、上棟作業当日に行いました。

 

重機でプレカットされた柱や梁を持ち上げて

たくさんの大工さんが手際よく組み立てていく様は圧巻でした。

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スキップフロアのこのお家。床の高さが7種類もあります!

プランや見た目に反して、とても複雑な構成となっていまして

担当者としてはどきどきの上棟でした。

 

 

上棟作業終了後、建物の中に入らせていただきました。

図面やCGで検討・想像していたものが実体として出来上がるというのは

この職業ならではのうれしさですね。

 

上棟後、確認しておきたかったことが・・・

 

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あるフロアからシュミレーション通り、富士山がみえました(感激)

海もみえるすてきな場所です・・・

(写真では分かりずらかったのでペイントしています)

 

建物の高さと富士山の方角、距離を3DCADでシュミレーションをしたかったのですが富士山のデータが重く、断念してしまいました。。

高スペックなパソコンでしたらこのようなシュミレーションも簡単にできる未来が・・。

 

これから外壁や内壁の下地材が張られていきます。

工事が進むにつれもっと立体的に見えてくると思うので楽しみです。

またご報告させていただきます♪

House-K 竣工レポート

こんにちは、acaaの坂井です。

今回は年末にお引渡しをした、鎌倉のHouse-Kの竣工レポートです。

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まずは、外観です。

車通りの多い道路に面しているため、前面道路に対しては窓を絞り込み、

外壁仕上げである焼杉の縦張りに合わせて、

縦長のスリット窓をリズミカルに配しています。

窓に青空が写り込んでいるのが綺麗です。

 

陸屋根で、割とボリュームのある建物ですので、

外壁の焼杉の保護も兼ねてアルミの庇をぐるっと回し、

アルミの庇で面を分割することによって、

景観として建物のボリュームを和らげる操作をしています。

 

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今回は植栽・造園をトクゾウさんという、

いつもお世話になっている造園家の方にお願いしました。

建物と道路の隙間に下草や低木を植えて頂きました。

車通りの多い道路との緩衝帯として重要なお庭です。

焼杉は緑が映えますねぇ。

 

ちらりと紅葉の前に写っているのは、おなじみの製作のポストです。

インターホン、ポーチ灯も兼ねた優れものです。

 

 

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外部のステップや床には、敷瓦を敷いています。

既製品のタイルとは違ったムラや表情が楽しめる商品です。

紅葉の落葉が敷瓦に彩りを添えてくれて、小さな幸せを感じました♪

 

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こちらは、家の中心にある中庭の風景です。

手前に見えているコンクリートで製作したベンチです。

玄関の手前にあるので、少し腰かけて井戸端会議をしてもいいですし、

ゆっくり靴を脱ぎ剥ぎしたり、庭を眺めるのもいいですね。

庭は丘になっていて、大谷石のステップを上がると、

2Fのダイニングりリビングに直接アクセスすることもできます。

 

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丘はぎっしりと玉竜が植えられており、ところどころススキや山野草が。

主役の紅葉は、造園家の方にいい樹形を選定して頂きました。

 

中庭は、わら入りモルタルを採用しています。

今年とれたてのわらを刻んで入れて頂きました!

木鏝で押さえているので、左官屋さんの手の跡が自然な表情を出しています。

 

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玄関を入ると、路地に面して畳の小上りがあります。

床座の空間なので、開口部は低く抑えています。

窓の向こうには、シダや苔が生えている天然の崖があり、

しっとりとした路地空間になっています。

 

洗面・浴室に行くには、この路地を通ることになります。

旅館でも外部通路や路地を通って温泉に行く動線が見られますが、

それが家の中で叶います(笑)

 

湯上りにはここで涼んだり、夏には外で花火をしたり、

井戸で冷やしたスイカを食べたり、昔からある日本の縁側が実現できそうです。

 

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先ほどの路地の突き当りを左に曲がると、洗濯置き場、トイレ、ウォークインクローゼットが並ぶ穴蔵空間が!

 

照明は建築工事で作ったニッチに、小さな電球を仕込んでいるだけの暗ーい空間です。

ちなみにわざとやっていますよ。

祠のイメージで、ニッチに仏像を置きたくなります(笑)

 

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その先には、子供部屋がと主寝室があります。

カウンター、本棚、服や荷物をかけるパイプが用意されているだけで、

 

最低限の棚や机がガイドラインとして作り付けられいるので、

その他はお子様がカスタマイズしやすい空間になっています。

 

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薄暗くて、ウェットな空間とは裏腹に2Fは開放的で明るい空間になってます。

このメリハリが、acaaの建築です。

外部のデッキ伝いに回遊動線となっていて、外部を通らないとアクセスできない2畳ほどの離れもあります。

 

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もう少し引いた写真はこんな感じ。

右手がキッチンダイニングです。

 

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窓の向こうにはお隣の視線を、格子で程よく遮りつつ、

山の借景が見えるようにコントロールしています。

 

格子があることで、気兼ねなくデッキ空間を楽しめたり、

窓を解放することができます。

 

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実はこのお家、屋上があるのです。

写真は屋上から中庭を俯瞰した写真です。

家の構成がわかりますでしょうか???

 

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お引渡しの時に発見したのですが、屋上から富士山が見えました!

 

御祖母様の代から住み継がれている敷地でしたので、

お施主様のお母さまが思い出したように、

昔は家の2階から富士山が見えていたと教えてくださいました。

 

いつの間にか高い建物が建ったり、住宅が密集して見えなくなった富士山が、

新しいお家でまた見えるようになったということを知って、

最後にご褒美をもらったような、なんだか感慨深いものを感じました。

 

代々住み継がれている鎌倉の素敵な敷地で、
新たなお住まいのお手伝いができましたことを、大変光栄に思いました。
この度はご依頼を頂き、ありがとうございました。

 

 

 

House-M、House-K、House-T進行中

こんにちは。早川です。

 

今春、acaaに入社いたしました。

入社からあっという間に年末になってしまいました。時の流れは早いですね・・。

 

時の流れと共に担当プロジェクトもどんどん進んでおりますので、ご紹介させていただきます。

 

■一つ目はHouse-M

 

神奈川県内、海の近くの敷地です。

先日地鎮祭を行いました。

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高低差のある二つの道路に面している敷地です。

その高低差を生かし、敷地内に丘を作っております。

その丘を登ってエントランスに・・。そのままぐるぐると上まで登るようなスキップフロアの構成となっております。

 

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また大きな敷地に四方向の軸線を設け四隅以外直角がほとんどないプランです。

(その理由は竣工後に…!)

 


斜めの壁が沢山あるお家なので空間や造作家具も今までとは違った雰囲気になりそうです!

現場が進み次第、内観をレポートしたいと思っております。

 

来月末には上棟する予定です。お楽しみに~

 

■House-K

 

こちらは都内の二世帯住宅です。

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方形の屋根の下には楽しい雰囲気になりそうな、デッキの階段が・・!

外壁はacaaでおなじみの焼杉です。

 

何度かご紹介させていただいていますが、acaaでは3DCADを導入しております。

今まで2DCADを使用していたので、慣れるまで四苦八苦いたしました・・・。

しかし、空間の構成や造作の家具、色などを検討するのにとても便利ですし、お施主さまにもできあがりの想像していただきやすくなりました。

3Dモデルが完成しますと私もとても達成感があります!

 

こちらは年明けから現場が始まりそうです!たのしみです!

 

■House-T

こちらも神奈川県内、海と山が眺望できる敷地でして

どのようにその敷地のアドバンテージを活用できるか…

 

 

先日、プレゼンテーションを行いました。

初回プレゼンテーションでここまでリアルに再現できるのが3DCADの良いところであると思います。

 

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落ち着いた雰囲気になりそうなお家です。

 

こちらもまた、設計が進みしだいレポートします!

 

 

2022年もどうぞよろしくお願いいたします。

皆様、どうぞよいお年をお迎えください

 

 

 

 

 

House-H、House-S竣工レポート&House-A撮影、House-S上棟

こんにちは。

丸伊です。

 

少し盛り沢山ですが、担当してまいりました物件のことにつきまして、

書かせていただきます。長くなりますが、お付き合いいただけますと幸いです。

 

はじめに、House-H。

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外観

千葉の2世帯住宅です。

夏にお引き渡しを終え、造園工事を終えた段階で、伺わせていただきました。

 

「ポケットパーク」

これは岸本がプレゼンテーションの時からキーワードとしていた言葉です。

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ポケットパーク

従前よりたくさんの方々が集うご家族に、大通りから一歩入ったところに位置する立地も踏まえ、都市の中に埋め込まれたポケットパークのような場所を作ろう、そういった着想から設計が始まりました。

 

少し余裕のある旗竿地という土地の形状も活かし、お家へ導くデッキが迎えてくれます。

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デッキ

お近くの造園屋さんにも入っていただきまして、緑豊かなデッキのお庭が完成いたしました。四季折々の変化が楽しみですね。

 

 

中に入ると、奥の庭まで続く路地が続きます。

左右に建物が並んでいるような、外のような内の空間。

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中の間(エントランス側より)

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中の間(奥庭側より)

 

奥様の仕事場でもございます、キッチンはオープンに。

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キッチン

裏側にはパントリーを設けて、使いやすさを重視した構成といたしました。

一から図面を書いた作業台も、とても綺麗に大工さんに作っていただきました。

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作業台

 

私のお気に入りの空間の一つでもあります、浴室。

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洗面・浴室

トップライトから入ってくる光が降り注ぎ、ご家族のアイディアで吊るされた植物がキラキラと照らされて、とても綺麗です。

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トップライト

普段は、トップライトは製作でつくってしまうことが多いのですが、House-Hでは浴室ということもあり、換気もできるよう、既製品の電動アルミサッシを採用いたしました。

 

2階には、寝室、客間、お子様のお部屋、書斎。

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書斎

実施設計途中にコロナ禍となりまして、ご主人のリモート部屋を急遽つくったことを思い出します。

 

2階渡り廊下。

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渡り廊下

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見下ろし

奥の庭の造園工事はまたこれからとのこと。

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奥庭

植物で陰ができるとさらに、様々な過ごし方ができると良いなと思っております。

 

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訪問の際には、お父様の手打ちのお蕎麦と奥様のお料理をいただきました。設計したお家でのお食事は、感慨深く忘れられません。天気も良く、日の光が降り注ぐ空間で、とても心地良かったです。

 

春夏秋冬、これから季節が巡り様々な表情を浮かべるかと思います。そのような季節の変化、日々の自然の変化をお家の中から感じながら、楽しんでいただけておりますと幸いです。

ご依頼いただきまして、誠にありがとうございました。

 

 

まだございます…!

続きまして、東京都23区内で進んでおりましたHouse-S。

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外観

こちらはもうすぐお引き渡しとなります。

60cmほどの造成地に建つお家の建て替え計画です。

このちょっとした段差を活かし、半地下のような空間と丘をつくったお家です。

 

玄関を入りますと、、、

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半地下路地

足元に照明を設けた趣のある路地がお出迎え。

 

平面としてはコの字側のお家。

一方には、キッチンをメインとしたくつろぎの空間。

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キッチン、中の間、南の間

中庭はこのように、窓いっぱいに見ることが出来ます。

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中庭

もう一方は寝室とちょっとした書斎。

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奥の間

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少し地下を掘りこんだようなかたちになっているため、お庭の地面がとても近く、なかなか見ることのできない視点でお庭を覗くことが出来ます。

 

平屋に近い間取りですが、2階も。

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畳の間

このお家の一番とっておきの場所に位置するのは、お風呂場。

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浴室

振り返ると…そう、

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中庭が眺められます。

入浴が生活の中で、特別な時間になることを願っております。

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中庭

中庭の造園は、「地形の残像」でもお世話になりました、トクゾウさんに入っていただきました。樹木のみならず、下草や石を使ってのデザインは造園家さんに依頼するからこその仕上がりになります。

”丘”のある特殊なお庭。

草木が根付いて、新緑の時期には緑いっぱいのお庭になることが今から楽しみです。

 

 

ウッドショックをはじめとするコロナウイルスの影響を多大に受け、工事中工務店には大変苦労をおかけしました。

合板がない、IHヒーターがない、給湯器が見つからない…ヒヤッとするような問題が多々ございました。

お施主様には工期をいただきまして、心労、ご迷惑をおかけしてしまいましたが、無事に竣工することができましたことを感謝申し上げます。

スペースの関係で、都内ではなかなかつくることが難しい中庭ですが、この中庭を中心とした生活を大切なご家族であるわんちゃんも共に、楽しんでいただけますと幸いです。

ご依頼いただきまして、ありがとうございました。

 

 

まだまだございます…!

次に、竣工後1年以上経ってからの撮影となりましたHouse-A。

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近年は、竣工後の生活のご様子が伺えるよう、お引き渡しをしてから少し時間をおいての竣工写真撮影としております。

House-Aは、なかなか天気に恵まれず、延期に延期を重ねて、やっとのことで撮影に伺うことができました。

HPに撮影しました竣工写真は既にUPされておりますので、是非ご覧ください。

白昼地形 | Works | acaa | 建築研究所

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最後に、、、

新しく大阪で着工いたしましたHouse-S'。

先日棟上げとなりまして、上棟式がございました。

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上棟の日に早くから立ち会うという機会はなかなかないのですが、あっという間に組み上げていく大工さんのお仕事には目が離せませんでした。。!

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工事はこれから本格的に進みます。竣工予定は来春です。

難しい部分もございますが問題なく、職人さんたちには怪我なく、無事に完成いたしますことを願っております。

 

 

最後になりますが、私丸伊のブログは本日で最後となります。

担当以外のお施主様にも、「ブログ、読んでいますよ」と名前を覚えていただいて声をかけてくださったことをよく覚えております。そのお言葉が大変励みとなりました。

更新頻度が低く、拙い文章ではございましたが、お付き合いいただきまして誠にありがとうございました。

 

お家を建てることは、一生に一度かもしれない大きな買い物ですので、

とてもエネルギーの必要なことです。

お施主様が決めなくてはいけないこと、動いて頂かなければならないことがございますので、世間一般でお家を建てるよりもご苦労もあるかと思います。その際には一息ついて、時には肩の力を抜きつつ、私たちもできるだけご協力させていただきながら、皆様のお住まいをより良く仕上げていくことができますと幸いです。

そしてお住まいになりましたら、皆様の色付けによって、さらに生き生きとした心地よい空間ができておりますことを願っております。

3年半で12軒程のプロジェクトに携わらせていただきました。

acaaは退職いたしましたが、私は家づくりを望む方々の協力者として、お力添えし続けていくことができればと考えております。

 

これまで誠にありがとうございました。

 

acaa元所員 丸伊紫仍

デンタルクリニック 着工レポート

こんにちは!

acaaの坂井です。

 

今回は静岡で先日着工しましたデンタルクリニックについて、

ご紹介したいと思います。

 

弊社では、住宅をメインに設計活動しておりますが、

クリニックや店舗につきましても設計を承っております。

 

今回は、デンタルクリニックの設計という貴重な機会を頂きました。

デンタルクリニックとしては、9床と規模も大きく技工室も併設されております。

 

敷地は、2つの交差点に面した

中小規模店舗が並ぶ幹線道路沿いです。

 

設計当初から、”建築自体がマーケティングになるような建物”にしたい

と、先生からご要望を頂いておりました。

 

ロードサイドの建ち方の定石としては、

道路側に駐車場を設け、車のアクセスが何よりも優先されがちです。

道路側から見るとずらっと車が並んでいる風景となってしまい、

それでは、いまいち建築が景観に貢献できない。

 

そこで、今回はその真逆の発想。

 

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建物を道路側へ配置して、建築自体を広告塔として見せつつ、

周囲には、緑を配置して広場のような、公園のような空間を

街に提供できればと考えております。

 

上のCG画像でもご確認いただけますように、道路側からは駐車場が見えません。

(建物の裏には20台以上の駐車スペースをCGでも再現しています。)

 

エントランスの前には、半屋外空間のウッドデッキのポーチがあり、

クリニックに訪れた人達や治療を終えた患者様が、

ベンチに座って、ほっと休憩出来るような空間も設けております。

 

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写真は、先日敷地で行われた地鎮祭の様子。

 

これから本格的に工事がはじまります。

またブログで進捗をご報告させていただきます。

 

それではまた~。

House-Kと3D CADと上棟後レポート

こんにちは。

acaaの坂井です。

 

今回は神奈川県で進行中の住宅をご紹介致します。

 

他の記事でもご紹介させていただきましたが、

acaaでは数年前から3DCADを導入しております。

 

設計段階から3Dのモデリングを確認しながら、

様々な検討が行えるようになりました。

 

3D CADを導入する前は様々な縮尺で模型を作って、

建物の建ち方や造形、細部のディテールを検討しておりましたが、

模型の製作に時間もかかりますし、模型の運搬、保存も大変でした。

 

3D CADになってからは、建物の3Dモデルデータを模型の代わりに、お客様にお渡ししおります。

 

みなさんお手持ちのiphoneやアンドロイドのスマホipadやPC等の

様々なデバイスに対応しているフリーのアプリをダウンロードして頂き、

データを読み込んで頂くだけで、

だれでも、どこでも、いつでも計画中の建物を確認して頂ける様になりました。

 

今回は進行中の実例を挙げて、3D モデルがどのようなものなのかご紹介したいと思います。

 

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上の写真は上棟直後の写真です。

 

同じ視点から見た3Dモデルはこちら↓

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中央に丘状の中庭があり、それを囲むようにデッキ空間と、リビングダイニング、キッチンが配置されたプランです。

 

右手に見える階段を上ると屋上に上がることもできます。

 

写真では家の構成もわかりずらいですが、3Dモデルを見ると完成の様子が、

簡単にご想像いただけるのではないでしょうか。

 

外壁が黒く見えると思いますが、こちらは焼杉が貼られる予定です。

中庭周りの外壁は土壁で、ウッドデッキや目隠しの格子等

素材の表現も設定することができます。

 

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次は、室内から見た写真です。

大きな開口部が中庭側へ開かれていることまではおわかりでしょう。

窓の向こうには、いったい何が!?

 

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答えは、緑豊かな裏山を楽しめる窓でした。

 

古家が建っているときにはじめて現地を訪れたときから、裏山の緑を借景にすることが設計の肝でした。

ある程度の方角は、現地を訪れれば容易にわかることですが、

2Fのダイニングリビングから、お隣の視線をカットしながら、

裏山の緑だけを切り取れるように設計するには、2D CADでは検討が難しいところ。

 

3D画像で確認できる裏の山は、適当にあたりを付けてモデリングをしているのではなく、

国土地理院で公開されている地形を航空測量した座標を入手してきて、

モデリングしたものですので、正確に方角も高さも再現しています。

 

模型でも測量図をもとに周辺の地形をつくりこんでいたのですが、

室内からの眺望は、模型をのぞき込んで想像するほか難しかったところ。

一方、3Dモデルでは、こんなにも正確で現実に近い形で、

シュミレーションできるようになりました。

 

眺望だけではなく、色のシュミレーションや照明の再現、構造、設備などなど、

様々なものが3Dモデルの上で検討できるようになった他、

建物のモデリングを使って、映画やゲームのようなCG動画も

作ろうと思えばできてしまいます。

(相当PCのスペックを上げなければ、難しいのですが、、、)

ファーストプレゼンテーションで動画をお見せしたり、

VRで空間を体験するなんて未来は遠くない!?

将来の3D CADの可能性を考えるとわくわくがとまりません。(鼻息)

 

さて、話が脱線してしまいましたが、

もう一つこちらのお家でご紹介したい点は、こちら↓

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向こうの方に、小さな箱が。。。

こちらは、デッキづたいにアクセスする「離れ」です。

たった2畳ですが、リモートワークで静かにオンライン会議をしたり、

来客時には、寝室として使ってもらったり、

子供がこっそり秘密の遊びに使ったり、、、。

入口も1.5mと茶室のにじり口のようになっており、特別感漂う空間が家の中にあるのです。

 

はじめに思いついたときには、こちらもご提案しようか躊躇したのですが、

ご提案してみると、お客様も賛成して下さり、実現しました。

 

どのような空間になったかは、もう少し現場が進んだらご報告したいと思います。

それでは、お楽しみに~♪

House-H,House-Sの現場とHouse-Fの竣工レポート

 

こんにちは。

acaaの丸伊です。

 

だいぶお時間が空いてしまいましたが、只今進行中の物件2つと、2月末にお引渡しをいたしましたHouse-Fの竣工レポートをお届けいたします。

 

はじめに以前少しお伝えしておりました、千葉で進んでおりますHouse-H。

来月竣工予定となりまして、残すは仕上げと外構のみです。

 

一番の見どころは、

中心に配置された大きな吹き抜け。

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中の間

下から見上げるとこのようなイメージ。

上から見下ろすと…

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中の間

 

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パース


奥のテラスが出来るとさらに空間が伸びやかに広がって、プレゼンテーション当時の空間に近づいてくるかなと思います。

左右には建物が並び、路地がお家の中に入り込んだような…外のような内の空間。

たくさんのご友人ご親戚が集まるお家だとお聞きしているので、この空間がどのようにお使いいただけるかとても楽しみです。

 

 

もう一軒は、都内で進行しておりますHouse-S。

ウッドショックという問題に直面してしまいましたが、無事に今月上棟を迎えることが出来ました。

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上棟

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上棟

今年は梅雨入りも読みにくく、天気が心配ではございましたが、屋根の防水&仕上げも順調に進んでおります。

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屋根

これからしばらく大工工事が続きますので、タイミングをみてまたご紹介できればと思います。

 

そして最後に、神奈川県内で竣工いたしましたHousu-Fの竣工レポートです。

2月末のお引渡しからだいぶお時間が経ち、やっととなってしまいましたが、写真多めでお届けできればと思います。

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外観

周囲のお家には見当たらない焼杉の外観が目を惹きます。
(写真は造園工事の入る前のもの)

 

岸本のこだわりは玄関はいってすぐの1階にも2階にも続く蛇行した路地。

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1階路地

床はタイル貼、壁は濃紺の塗装仕上げで、じめっとした暗い路地のイメージを取り入れています。

この路地がご家族を繋ぐ空間。どこのお部屋にいくにも、この路地を通ります。

 

メインのお部屋は2層分大きく吹き抜けた天井の高い空間。

路地との対比で真っ白な空間です。

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吹き抜け

窓から降り注ぐ光が時の流れを映し出してくれます。

お家の中にいてもふと見上げると空が見える…住宅街の中ではございますが、ふとした時にちょっとした自然を感じられるお家です。

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居間

振り返ると、お母様と奥様が2人で立てるキッチン。

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キッチン

こだわりの鮮やかなグリーンのタイルが綺麗に光ります。

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振り返り

キッチンからもお庭の緑がご覧いただけます。

お庭には野鳥もやってくるとのこと…そんな姿がここから見えるといいですね。

 

 

路地へ戻って2階への階段。

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階段

大連にご家族の思入れがあるとのことで、チャイナブリックというレンガ造りの古い建物を解体して出てきた本物のレンガをスライスした商品を採用させていただきました。

急遽最後にご提案させていただいたトップライトだったのですが、このレンガを美しく照らして、ただの階段ではない、特別感のある階段となりました。

お家の中に外部空間が出現したような雰囲気に。

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階段

お施主様にお選びいただいたブラケット照明もとてもマッチしていますね。

 

2階に続く路地の先には、

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書斎

奥様の書斎スペース。

「空が見ながら生活がしたい」とお話いただいたことを思い出します。

 

他にも、、、客間としての畳の空間や

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畳の間

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2階洗面

路地の延長で落ち着いた雰囲気の洗面室も。

 

 ご紹介できていないお部屋もございますが、

ご家族でお家の中にそれぞれの居場所を見つけながら、生活していただけておりますと幸いです。

ご依頼いただきまして、誠にありがとうございました。

 

以上、House-Fの竣工レポートを終わります。

 

acaa丸伊