House-Kと3D CADと上棟後レポート

こんにちは。

acaaの坂井です。

 

今回は神奈川県で進行中の住宅をご紹介致します。

 

他の記事でもご紹介させていただきましたが、

acaaでは数年前から3DCADを導入しております。

 

設計段階から3Dのモデリングを確認しながら、

様々な検討が行えるようになりました。

 

3D CADを導入する前は様々な縮尺で模型を作って、

建物の建ち方や造形、細部のディテールを検討しておりましたが、

模型の製作に時間もかかりますし、模型の運搬、保存も大変でした。

 

3D CADになってからは、建物の3Dモデルデータを模型の代わりに、お客様にお渡ししおります。

 

みなさんお手持ちのiphoneやアンドロイドのスマホipadやPC等の

様々なデバイスに対応しているフリーのアプリをダウンロードして頂き、

データを読み込んで頂くだけで、

だれでも、どこでも、いつでも計画中の建物を確認して頂ける様になりました。

 

今回は進行中の実例を挙げて、3D モデルがどのようなものなのかご紹介したいと思います。

 

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上の写真は上棟直後の写真です。

 

同じ視点から見た3Dモデルはこちら↓

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中央に丘状の中庭があり、それを囲むようにデッキ空間と、リビングダイニング、キッチンが配置されたプランです。

 

右手に見える階段を上ると屋上に上がることもできます。

 

写真では家の構成もわかりずらいですが、3Dモデルを見ると完成の様子が、

簡単にご想像いただけるのではないでしょうか。

 

外壁が黒く見えると思いますが、こちらは焼杉が貼られる予定です。

中庭周りの外壁は土壁で、ウッドデッキや目隠しの格子等

素材の表現も設定することができます。

 

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次は、室内から見た写真です。

大きな開口部が中庭側へ開かれていることまではおわかりでしょう。

窓の向こうには、いったい何が!?

 

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答えは、緑豊かな裏山を楽しめる窓でした。

 

古家が建っているときにはじめて現地を訪れたときから、裏山の緑を借景にすることが設計の肝でした。

ある程度の方角は、現地を訪れれば容易にわかることですが、

2Fのダイニングリビングから、お隣の視線をカットしながら、

裏山の緑だけを切り取れるように設計するには、2D CADでは検討が難しいところ。

 

3D画像で確認できる裏の山は、適当にあたりを付けてモデリングをしているのではなく、

国土地理院で公開されている地形を航空測量した座標を入手してきて、

モデリングしたものですので、正確に方角も高さも再現しています。

 

模型でも測量図をもとに周辺の地形をつくりこんでいたのですが、

室内からの眺望は、模型をのぞき込んで想像するほか難しかったところ。

一方、3Dモデルでは、こんなにも正確で現実に近い形で、

シュミレーションできるようになりました。

 

眺望だけではなく、色のシュミレーションや照明の再現、構造、設備などなど、

様々なものが3Dモデルの上で検討できるようになった他、

建物のモデリングを使って、映画やゲームのようなCG動画も

作ろうと思えばできてしまいます。

(相当PCのスペックを上げなければ、難しいのですが、、、)

ファーストプレゼンテーションで動画をお見せしたり、

VRで空間を体験するなんて未来は遠くない!?

将来の3D CADの可能性を考えるとわくわくがとまりません。(鼻息)

 

さて、話が脱線してしまいましたが、

もう一つこちらのお家でご紹介したい点は、こちら↓

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向こうの方に、小さな箱が。。。

こちらは、デッキづたいにアクセスする「離れ」です。

たった2畳ですが、リモートワークで静かにオンライン会議をしたり、

来客時には、寝室として使ってもらったり、

子供がこっそり秘密の遊びに使ったり、、、。

入口も1.5mと茶室のにじり口のようになっており、特別感漂う空間が家の中にあるのです。

 

はじめに思いついたときには、こちらもご提案しようか躊躇したのですが、

ご提案してみると、お客様も賛成して下さり、実現しました。

 

どのような空間になったかは、もう少し現場が進んだらご報告したいと思います。

それでは、お楽しみに~♪