House-I竣工レポート
横浜House-Iが昨日、竣工しました!
新居でクリスマスと新年を迎えられるというのは気持ちがよいですね✨
さっそく写真多めで、竣工レポートをお送りさせていただきます!
旗竿敷地を進んでいきますと
丘で造られたアプローチが迎えてくれます。
どうしても地面と建物は5,60cmの段差が生まれてしまいます。
コンクリートを打って、タイルで仕上げることもありますが
今回は、丘を作って段差を解消しています。
引渡し日に植栽屋さんに入ってもらい木を植えてもらいました。
木が入ると一気に奥行感がでてきます。
玄関は写真中央右のデッキ空間です👆
半屋外のリビングですね。
リビングの延長の空間になるので、床とデッキがフラットになるように、ディテールを考えました!
このデッキ空間を伝って「離れ」にいきます。
リビング空間は暖かいチークカラーでインテリアでまとめておりますが
「離れ」はブラックと濃紺のシックなインテリアにしています。
床の間のように長押を造って遊んでみました。
黒皮鉄の素材感が◎
↑(斜めの壁と、その横のボリュームは収納、エアコンボックスになってます)
広さは4畳、天井高さは185cm
コンパクトですが、正真正銘の離れですし(笑)落ち着きがあり、特別感のある空間です✨
キッチン、リビング空間です↓
アイランドキッチン↓
真鍮でできたペンダントライトはお施主さんセレクトです。
暖かいインテリアカラーにばっちりです。
そしてこのダイニングは吹き抜け空間になっています。
リビングから中二階を見る↓
キッチンの勝手口をでるともう一つ、デッキの半屋外空間が。
半屋外なので、季節によっては食材を置いたり
パントリー的な役割でキッチンを補完しています。
そしてこのデッキ空間を伝って、洗面・浴室へいきます。
洗面と浴室を合わせて4.5畳ほどの離れですが、狭いと感じないです。
ちなみにこの洗面は白木を基調としたインテリアにしています。
高野槙とグレーのタイルで旅館みたいな雰囲気の浴室。
一回外へでてから向かう浴室は特別感があります。
そしてリビングから見えた大階段を上ると中二階へ。
スキップフロアの家です。
踊り場からみた中二階↓
お隣さんのお庭がちょうどよい借景になっていまして
松や梅がみられます。
このフレームレスな出窓は
スチールの部材を組み合わせ、溶接して造っています。オリジナル窓です。
踊り場を見る↓
踊り場が「畳」というのはなんだか新鮮ではないでしょうか。
普通ならただの通り道となってしまいますが、すこし広さを造って
床の仕上げを変えてあげると人の居場所になります。
そこにイサムノグチのペンダントライトを。
座るとほっこりします。
そして二階に上がると、個室があります。
個室の掃き出し窓を出ると、デッキでできた屋上があります。
この屋上は離れと洗面所の屋根の上です!
(結構複雑なプランの家なのです)
日当たりがとても良いので、布団を干したり、、、etc
スタッフの立石は日向ぼっこしてました。笑
和紙と名栗のフローリングの個室があったり
(最近、名栗のフローリングが人気です。裸足で歩くと気持ちいいです)
デザインガラスで囲まれた洗面があったり
二階もバラエティーに富んでます。
デザインガラスの納まりは岸本さんにダメ出しをくらいながら(笑)
何度もスケッチを描いて、大工さんにお願いしました。
きれいに納まって嬉しいです。(懐かしいです)
中二階からみるとこんな感じになっています↓
そしてこのお家には屋上にあがるためのペントハウスがあります。
(イサムノグチはペントハウスの天井から高さ3mほど吊っています)
階段を上がって振り向く↓
私はコックピットみたいだなと!
こちらのフレームレスなガラスも出窓と同様、スチールで造ったオリジナル窓です。
屋上に上がるとこのようになっています↓
遠くの緑を一望できます。
屋上にも幅広の階段がありまして、腰掛けることができます。
離れが2つにスキップフロア、吹き抜け、ペントハウスに屋上、、
とてもバラエティーに富んでいます!
どのように住まわれるのか、とても楽しみなお家です。
この度はご依頼いただきありがとうございます!!
今年はこのブログで最後となります。
来年はもう少し更新頻度を上げたいですネ、、
良いお年をお過ごしください。
House-I上棟・現場進行中
お久しぶりです。早川です。
前回の葉山でのレポートから時間が経ってしまいましたね…。
今回は、現在進行している私の担当プロジェクトを紹介させていただきます。
横浜のHouse-Iは8月頭に上棟しまして絶賛、現場進行中です。
横浜にある事務所ですが、意外と?横浜のプロジェクトは多くないんですよね。
上棟時の様子です↓
なんとも分かりづらい全体像・・。
というのも、正面に見えている建物だけではなく
小さい「離れ」が2つこの大きなボリューム(母屋)に接続されています。
一つの離れは、手前の車の運転席あたりに隠れています。。
さらに、この母屋の中は
吹き抜けによってさまざまな空間が接続されています。
さらにさらに、このお家にも屋上空間が!
大工さんが7~8人集まって、上棟作業を進めてくれます。
↑の写真は屋上をつくっている様子です。
正面の写真をみると一見、陸屋根の家に見えますが、一部勾配屋根もあります。
屋上からの景色も確認できました。
広い空と遠くの緑が見渡せますね。
どういった屋上かは、竣工レポートにてお楽しみに♪
上棟後は、構造金物を設置し、給水、電気などの設備配管を進めていきます。
こちらは、壁からどのくらいの位置にペンダントライトを設置するのが良いか‥と
岸本と電気屋さんが現場で長尺を垂らして、確認しております。
机上やCGであれこれ考えているより、現場ができておりますので!
現場でシュミレーションするのが一番よいですよね。
ちなみにここはたかーい吹き抜け空間になります。
こんな様子で毎週現場に行き、大工さんやその他職人さんと現場の進め方について議論をしております。
現在は、壁に石膏ボード貼られており、だんだん家らしくなってきました。
いろんなことに取り組んでいるお家なので、竣工が楽しみです♪
それではまた、ご報告させていただきます!
葉山でのひととき
梅雨もあけ、あっという間に真夏ですね🌞
みなさま、猛暑には大変お気を付けてお過ごしください。
先日「海と空」のお施主さまから
シーズン絶頂期の葉山にて、BBQと花火大会にお誘いいただきました!
竣工一年を迎えたお家です。
BBQの様子↓
計画したウッドデッキがBBQをするのにちょうど良いサイズ!
設計者としては嬉しい限りです。
七輪の下に敷いてある石は、工事中に地中からでてきたもので
焼き台として使えるのではないかというお施主さまのアイデアから外構屋さんにお願いして設置したものです。本当に焼き台ピッタリ♪
美味しいお肉やお野菜、ビールをたくさんいただきました!
竣工一年の様子↓
アプローチはお施主さんにお花やウッドチップを蒔いていただきまして
メルヘンな佇まいに。よくカフェと間違えられるそうです笑
夕景↑
たしかにカフェと間違えそうですね💦
レモンやブルーベリー、オリーブなど実のなる木を何本か植えておりまして
さっそく実がなっておりました。収穫の時期が待ち遠しいですね。
(※写真取り忘れてしまいました💦)
TM9(芝生)は普通の芝より緑が濃いものでして、こちらもとても青々としておりました!
個人的にはこの斜面と、基礎と土留めのコンクリートのコントロールが難しかったので
この佇まいがとても気に入っております。
セランガンバツのデッキは通常、一年でグレーになってしまうのですが
お施主様の手入れのおかげで、木の色を保っておりました。
海が徒歩一分ですので
夕方には海へGO!!!!
これが、「SUNSETBEACH」というやつだー!!!
とスタッフ一同、大はしゃぎ笑
普段、東京・横浜圏内で生活しているものですから、海をみる機会がほとんどありません…
とても綺麗でした。次回行くときは水着をもっていこうと思います笑
そして、お待ちかねの特等席での花火大会🎆
屋上に上がって、海岸から上がる花火をビール片手に…
去年、引き渡しの時もちょうど花火大会をこの場所で見ることができまして、担当者としては感慨深いものがございました。
「海と空」海も楽しめて空も感じられる、名前の通りのお家です♪
BBQ、花火と海、一日でとても豪華な体験をさせていただきました!
この度はお誘いいただき誠にありがとうございます。
竣工レポート!!!!
お久しぶりです。早川です。
気付いたら桜も散ってしまっていて、月日のはやさに日々びっくりしております
acaaにも新しいスタッフが入ってくるなど、なんとなく年度初めを感じております。。
さて、お久しぶりに竣工したお家をご紹介させてください。
東京の郊外の二世帯住宅です。
まずはアプローチからいきましょう!
格子戸を開けると踏み石がこのお家の特徴の一つ、デッキ階段までアプローチしてくれます。
二本の金属柱も象徴的に立っております。
今回は造園屋さんにすてきなお庭をつくってもらいました。
毎日、家に帰るのが楽しみになりそう♪
一階には縁側が。
お庭をみながら、ゆっくりお茶でもできそうです。
庇が掛かっているので、日本家屋的な籠り感、安心感があります。
外壁は焼杉と藁入りモルタルのコンビネーションです。
自然素材はぬくもりを感じますね。
自然ものなので、ずっと同じ状態ではないのですが、月日とともに変わっていく様も愛着がわきそうです。
ちなみに玄関の開き戸も木製です。
デッキ階段の脇と家の裏庭↓
植栽と格子の影がすてきな雰囲気♪
一階は黒を基調とした、落ち着いた空間です。
天井は妻形にしています。天井に高低差を付けることで、高揚感・高さを感じられます。
浴室はacaaでおなじみの高野槙のお風呂です。
浴室自体はあまり広くはないのですが、ユニットバスより広く感じるとお施主さまがおっしゃっておりました。わたしも確かに!と実感しました!(もちろん岸本の狙い通りです)
トイレと洗面所はお施主さまがご選定した、ローラアシュレイの壁紙です。
黒の造作家具との相性もばっちりでした★
一階にはアトリエもあります。
お仕事場なのでたくさん収納できるよう、棚が沢山あります。
机に座ると、すてきなお庭が見えますので仕事もはかどりそう‥!
キッチン↓
二世帯住宅ということで、外のデッキ階段の途中に玄関がもう一つございます。
NewLightPotteryの真鍮ブラケットが信楽焼の洗面器と濃紺の空間を灯してくれます。
雰囲気がガラッとかわりますね。
玄関兼、階段室となっていまして、一階と二階をつなげる空間でもあります。
階段をあがるとアーチの開口がお迎えしてくれます。
キッチンダイニングへ。
写真左側にみえるのは、外のデッキ階段です。
デッキ階段の頂上の屋根は、開口となってまして
キッチンダイニングに光を差し込んでくれます。
このデッキ階段、昼間ももちろんなのですが夜がとてもすてきなんです。
写真があまりよくなくて申し訳ないのですが
デッキにぽつぽつと光る照明が縦格子と、左官壁の凹凸感、を照らしてくれます。見上げると夜空、ベンチに腰掛けて一日の終わりにビール…なんて少し妄想してしまいました笑
すこし温かくなってきた、これからの季節は最高なのではないでしょうか。
二階のキッチン↓
壁と同系色のタイルが良いアクセントになっております。
ダイニングを振り返って、玄関を見ると
このお家の中心にそびえ立つ丸柱が。
反対側からみる↓
家の端から端まで視線が通り抜けますね。
方形屋根の勾配をそのまま生かした天井となっております。
ダイニングからみると、紺色の空間や、個室がこの大きな天井空間を介して繋がっているのがお分かりいただけますでしょうか…?
この大きな方形屋根が二世帯を包み込んでくれるような、そんなお家です。
丸柱には可愛らしいソラマメ型テーブル。
どの方向からも座れるように脚はなるべく少なく。
二本脚で簡単に自立しているように見えますが、実は色々思考錯誤しております。
他には灰色の和紙を貼ったトイレや
白を基調としたお部屋があったり
様々な空間をもったお家です。
今は二世帯ですが、その次、さらにはその次の世代まで活躍してくれることを願っております。
今回はご依頼いただき誠にありがとうございました!
あけましておめでとうございます!
早いもので2023年ももう2月…
ちょっと遅くなってしまいましたが、去年の忘年会についてお届けしま~す🍷
今年はご縁がありまして約二年前に竣工した逗子にあるHouse-Kにて忘年会を開催させていただきました!
House-K 竣工レポートはこちら!👇
撮影で別のスタッフが伺った際、おいしいお酒とお食事をいただいたと話していてとても羨ましかったので、忘年会のお誘いが来たときには、やったー!とこの日を待ち遠しく思っていました。
今回はOGの赤池さんと丸伊さんもお誘いしました。
こちら旗竿の土地で、10mほど細い路地を歩くとインナーテラスが見えます。
旗竿のアプローチ
ここで靴をぬぎますと
岸本さんが大判用紙に原寸で描いて大工さんに加工してもらったという、うねうねカウンターが迎えてくれます
将来ちょっとしたお店をやりたいということで、キッチンがお家の中心にあります。
今は不定期でお酒のワークショップなどをやっているそうです!
座るとこんな感じです。
隣との距離が近い感じがしました!
写真の奥の方には大量の酒瓶が・・・・
このお家には広さ2畳ほどのワインセラー🍷がございます。
そこからご主人がお酒を選び、いろいろな種類のお酒をふるまっていただきました!
タモ集成材のカウンターは日々使い、水拭きすることで木が引き締まってきます。黒の塗装ということもあり、磨かれたようにツヤツヤすべすべしておりました!
お料理もとてもおいしく、さらにお皿がどれもすてきでした。。
こちらは沖縄の作家さんのお皿だとか。(中身は炊き込みご飯です。おかわりしちゃいました)
手作り味噌のお味噌汁が、たくさんお酒を飲んだ身体を癒してくれました笑
ワインはacaaで醸造棟を設計したヒカルファームのピノノワールやロゼをいただきました。
とても人気のワインでして入手が困難だそうです・・・!
貴重なワインをいただきありがとうございました!!!こうやってお施主さん同士でつながりを持っていただくというのは、とてもうれしいことですね~
他にも日本酒、梅酒、ビールとたくさんのお酒を振舞っていただきました。
日本酒に関しましては、え、これ日本酒なの???!という不思議なものから、定番のものまで。概念を覆えされました・・・
ワイングラスの形によって、同じワインでも味が違うということを
聞いたことがあったのですが、比較する機会がなく・・
それぞれどんな味になるのか、ご想像にお任せします笑
個人的にはお酒は好きでして
日本酒ひとつにしてもたくさん種類があって、どう嗜めばよいのかと最近、悩んで?(笑)いたところ、このような機会をいただきました。ありがとうございます!
お酒の話ばかりですみません‥‥💦
お酒の話や、設計秘話などお話していましたらあっという間に時間が過ぎてしまいました。
この度は貴重な機会と楽しい会を開催していただき、ありがとうございました!
こちらの竣工写真をHPにアップしておりますので、ぜひご覧ください。
作品名は「helium」です★
House-M竣工レポート
早川です。!
今回はHouse-Mの竣工レポートをお届けします★ミ〜
2ヶ月前に竣工していたのですが、植栽工事とオープンハウスが控えておりましたので、やっと!お披露目です!
まずは外観から
目につく、外壁はレッドシダーの鎧貼りです。
2つの道路に接道している変わった敷地なので、二か所から家へアクセスできます。二方向、違った外観ですのでご紹介します。
①立方体の木の箱に和風の下屋がなんと!ささってます……!縁側もみえますね〜
②こちらは丘と階段があり、建物もかなり立体的です。少しメルヘンな雰囲気もあります。
まず①の方から進みましょう!
駐車場のほとんどが土間コンで作られますが、ヒビが入ったり、汚れたり、寂しい雰囲気になりますよね。(地味にお値段も…)
四台停められる広い駐車場でしたので、全て土間コンにしてしまうと、かなりのっぺりした雰囲気となってしまう。。なので、30cm角の平板ブロックを敷きました。
駐車場を進んで行くと、先程の下屋と縁側、お座敷がみえます。
縁側に腰をかけると、とても和みます。(ニッコリ)
読み進めていくと分かりますが、この家唯一の和の要素です。(あまり和風、洋風、という言葉は使いたくないですが…)
といいますのは、以前は1930年代に建てられた日本家屋が建っており、地元の子供たちの寺子屋として使われていました。
この海の家の雰囲気を残したいとのことで、最初のプレゼンテーションから岸本がこだわってた部分の一つです。
内路地
風が通って気持ちいい空間です🌞🎐
このコンクリートのベンチは荷物を置いたり、座ったりかなり便利なのです。現場中、大活躍でした★
今度は②の方から。
こちらの道路はゆるやかな坂道で、浜辺までつながっています🌊🏖
浜辺から歩くと、、敷地の奥まで繋がる小道と、エントランス階段、acaa定番の家形ポスト📮
丘には、植栽を転々と。木花が育つのが楽しみですね〜🌷🌷
小道の途中に、扉が。
こちらを開けると、半地下の収納です。海から戻ってそのまま、洗濯や洗い物ができます(便利〜✨)👚👖
床はコンクリートなので汚しても🆗
壁は仕上げはビスも効く!万能なMDF合板です。
続いては内路地から玄関へ、、
玄関を入ると階段がたくさん、スキップフロアのお家です。
一つ階段を上がると、わたしお気に入りの洗面所が、、✨ミントグリーンの爽やか洗面所です
洗面所やトイレは閉じた部屋なので、他のインテリアとは統一せず、お施主さんのカラーを出せる空間です。
このミントグリーンの床タイル、実は有りそうでなかなかないのです(探すの大変でした(^^;;
それもいい思い出です☺️
もう一つ階段を上がりますと、ダイニングキッチンへ。
下の階の落ち着いた空間とは正反対!
白木の色を基調とした、明るい空間へ、、!✨✨💫
ちょっとした書斎も。
たくさん集められた、置き物が展示できるガラスのショーケースもつくりました
続いて、リビング空間へ。
オレンジのソファが目を惹きます🍊🍊
スキップフロアな上に、壁が斜めなのでこの家に合う家具がない………ということで、TV台と一体のソファ、オリジナルで作ってみました。
関係ないのですが、最近のiPhoneの広角カメラはすごいです。(私もはやく欲しいです)
外のテラスにつながります。このテラスからは海岸と、天気が良い日は富士山がみえます。夏の花火もみえる特等席です✨
外部階段を上がると最上階へ。山や遠くの空まで見渡せます。この日は夕日がきれいでした。
いかがでしたでしょうか。沢山のフロアと、インテリアと、眺望と、、、様々な空間が体験できるお家です。
今回はご依頼いただきありがとうございました!
以上、House-Mの竣工レポートでした~!
デンタルクリニック お引き渡しレポート
こんにちは!
acaaの坂井です。
今回は7月にお引渡しを致しました、
静岡県のデンタルクリニックのお引渡しレポートをお届け致します。
↓ 私の手違いで着工レポートをアップロードしたつもりがされていなかったので、
こちらの記事も合わせてご覧頂けると嬉しいです。
さて、すでにお引渡しが完了しているものの、
まだ外構工事や植栽工事中で、外観写真がないので、
内部を少しご紹介したいと思います。
まずは受付から。
水色のガラスモザイクを正面に配しています。
ガラスモザイクは表面に不規則に凹凸のあるものを選んでいますので、
自然光や照明の光によってキラキラと反射して、
その自然の揺らぎが、見ていて癒される素材になっています。
患者様の緊張を少しでも緩和してくれるような効果があればいいなと思います。
素材だけを見ていてもとてもきれいなタイルでした♪
こちらの写真は、受付から待合を見ています。
待合は、正面の開口部から自然光が入って明るく開放的な空間になっています。
こちらの開口部は既製品を使わず、私たちの方でデザインした木製の窓になります。
植栽工事が完了すれば、窓の外は緑が見える待合になる予定です。
院内の家具の選定もお手伝いさせていただきました。
クリニックの待合に置かれる椅子といえば、
ベンチシートを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
ベンチシートには、たくさんの人が座れるスペースを確保するメリットもありますが、
そのベンチシートが並べてられている風景に、
なんとも”病院感”、”施設感”をイメージしてしまう経験はございませんか?
そこで、
コロナ禍の影響もあり、人と人との距離を保てるように一人掛けの椅子で、
できるだけ”病院感”、”施設感”をイメージさせない、
親しみのある形をコンセプトに椅子を選定しました。
”チューリップチェア”という椅子で、
デンマークのデザイナーがデザインした椅子です。
受付からエントランスを見た写真です。
まだ受付にPCが置かれていない写真になりますが、
PCのディスプレーが置かれる場所はカウンターを掘り込み、
患者様側からはディスプレー背面が見えない工夫をしております。
こちらはコロナ禍以降、
クリニックでは標準装備になったと思われる飛沫防止のための隔壁。
アクリルはすぐに傷がつくので、強化ガラスで作りました。
"アクリル越しだと声が通りにくい”と事務長さんから現場のご意見を頂いて、
ガラスは上部の棚まで伸ばさずに、必要な高さで止めて、
できるだけ声が聞き取りやすくなるよう配慮しています。
受付の奥にはカルテ庫があります。
将来的には、電子カルテに移行していくようですが、
移行までは紙カルテがまだまだ活躍するようですので、天井付近まで棚を設けました。
初めの提案では、棚の後ろはすべて壁だったのですが、
患者様が通る通路側に閉鎖感や圧迫感が出ないか心配と先生からご要望を頂きました。
それを受けて、棚の背面は壁で覆わず解放し、
和紙を張ったワーロンパネルを千鳥に貼って、適度な透け感と視線の抜けを作りました。
壁の透かし方1つをとっても、色々な方法がございますので、
ちょうどよい加減をCGパースを使いながら、
設計打ち合わせ中に意見交換して、調整していきます。
お施主様から意見を頂くことで、こちらのデザインも発展していくことが多いので、
おぼろげなイメージでも、言葉や事例写真で伝えて頂くことも重要になります。
待合の奥にある、洗口コーナーとトイレのサインです。
こういった院内のサインもこちらで図案を作成してご提案しています。
場所がわかるように目立ってほしいんだけど、
あまり目立ちすぎず、空間になじんでほしい。
そんな矛盾を抱えた複雑な気持ちでデザインしました💦🌞
こちらは診療室のサインです。
タモ材をレーザーカットして、切り文字サインを製作しました。
院内家具や床材に使われている木目に近い材で、製作しています。
天然の無垢板をレーザーでカットしているので、
作り立てのときにはサウナのような木のいい香りがしました(笑)
実際に取付た写真がこちら。
照明とセットで取付け予定だったので、
照明より出っ張らないようにサイズを調整しています。
診療室はこんな感じです。
治療中、診療台にあおむけになった時に、「天井の照明がまぶしい!」
そんなことにならないように、
写真ではわかりにくいかもしれませんが、
天井のダウンライトは暗くならない程度に診療台から離して配置しています。
さらに、
各診療室の界壁の上端にアルコーブを作りライン照明を仕込んでいて、
そのライン照明が天井を照らし、天井から跳ね返ってくる間接光で、
まぶしさをできるだけ軽減しつつ、空間全体を明るくする工夫をしています。
各診療室にはそれぞれ手洗いを設置して、
その場で手指消毒ができるようになっています。
旧クリニックでは、カウンターにソープとアルコールが置かれていたので、
家具の中にオートディスペンサーをご提案しました。
カウンター上にボトルを置かなくてすみますし、
手をかざすだけで、自動でソープとアルコールが出せるようになったので、
より衛生的に手指消毒ができるかと思います。
扉を閉めるとこんな感じです。
カウンターは、バーナーを治療中に使うことがあるとお聞きしましたので、
耐火性・耐薬性のある木目調の人口大理石を使用しています。
次は滅菌室です。
壁に沿ってコの字型にカウンターを作っています。
滅菌室は、治療に使った汚染器具を管理する「汚染区域」、
汚染器具を洗浄する「洗浄区域」、
滅菌したり、滅菌済み器具を管理する「滅菌区域」、
この3つのゾーンに分けて管理できることが理想です。
こちらの滅菌室は、コの字カウンターの各辺で、
上記の3つの区域に分けられるように考えました。
まずは写真手前のカウンターには、
使用済みの器具が運ばれてきて、カウンター下にはゴミ箱があります。
窓側のカウンターには、シンクと洗浄機があり、
洗浄した器具のパッキングまで行います。
また次のカウンターの折れ曲がりからは滅菌器が置かれて、
滅菌器で滅菌されて滅菌完了。
さらにコの字のカウンターの向かいには、
このような滅菌済み器具を保管する家具もオリジナルで製作しました↓
お忙しいスタッフの方の動線を少しでもカットできるように
反対側からも取り出すことができるようになっています。
滅菌済みの器具を陳列してディスプレーすることで、
お客様の目にも触れ、クリニックの滅菌に対する信頼感につながればと
ご提案させて頂きました。
こちらは最新のクラスBの滅菌器。
滅菌器も滅菌能力により、クラス分けがあるようで、
こちらは最上位クラスの滅菌器です。
滅菌器周辺には、水栓や脱塩水を作る機器や排水ホース等があるのですが、
それらをカウンターの上に設置すると雑多な感じになってしまいそうでしたので、
医療機器メーカーさんに相談してして、カウンター下に納めました。
扉を閉めると、すっきり納めることができました。
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続きは、植栽工事が終わり次第、撮影を予定しておりますので、
またその時に、外回りと2階をご紹介できればと思います。
acaaでは、住宅の設計依頼が多いのですが、
クリニックや店舗設計、その他用途を問わず、
設計をお受けしておりますので、お気軽お問合せ下さい!
それではまた~。よい夏休みをお過ごしください!!