House-H、House-S竣工レポート&House-A撮影、House-S上棟

こんにちは。

丸伊です。

 

少し盛り沢山ですが、担当してまいりました物件のことにつきまして、

書かせていただきます。長くなりますが、お付き合いいただけますと幸いです。

 

はじめに、House-H。

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外観

千葉の2世帯住宅です。

夏にお引き渡しを終え、造園工事を終えた段階で、伺わせていただきました。

 

「ポケットパーク」

これは岸本がプレゼンテーションの時からキーワードとしていた言葉です。

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ポケットパーク

従前よりたくさんの方々が集うご家族に、大通りから一歩入ったところに位置する立地も踏まえ、都市の中に埋め込まれたポケットパークのような場所を作ろう、そういった着想から設計が始まりました。

 

少し余裕のある旗竿地という土地の形状も活かし、お家へ導くデッキが迎えてくれます。

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デッキ

お近くの造園屋さんにも入っていただきまして、緑豊かなデッキのお庭が完成いたしました。四季折々の変化が楽しみですね。

 

 

中に入ると、奥の庭まで続く路地が続きます。

左右に建物が並んでいるような、外のような内の空間。

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中の間(エントランス側より)

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中の間(奥庭側より)

 

奥様の仕事場でもございます、キッチンはオープンに。

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キッチン

裏側にはパントリーを設けて、使いやすさを重視した構成といたしました。

一から図面を書いた作業台も、とても綺麗に大工さんに作っていただきました。

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作業台

 

私のお気に入りの空間の一つでもあります、浴室。

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洗面・浴室

トップライトから入ってくる光が降り注ぎ、ご家族のアイディアで吊るされた植物がキラキラと照らされて、とても綺麗です。

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トップライト

普段は、トップライトは製作でつくってしまうことが多いのですが、House-Hでは浴室ということもあり、換気もできるよう、既製品の電動アルミサッシを採用いたしました。

 

2階には、寝室、客間、お子様のお部屋、書斎。

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書斎

実施設計途中にコロナ禍となりまして、ご主人のリモート部屋を急遽つくったことを思い出します。

 

2階渡り廊下。

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渡り廊下

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見下ろし

奥の庭の造園工事はまたこれからとのこと。

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奥庭

植物で陰ができるとさらに、様々な過ごし方ができると良いなと思っております。

 

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訪問の際には、お父様の手打ちのお蕎麦と奥様のお料理をいただきました。設計したお家でのお食事は、感慨深く忘れられません。天気も良く、日の光が降り注ぐ空間で、とても心地良かったです。

 

春夏秋冬、これから季節が巡り様々な表情を浮かべるかと思います。そのような季節の変化、日々の自然の変化をお家の中から感じながら、楽しんでいただけておりますと幸いです。

ご依頼いただきまして、誠にありがとうございました。

 

 

まだございます…!

続きまして、東京都23区内で進んでおりましたHouse-S。

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外観

こちらはもうすぐお引き渡しとなります。

60cmほどの造成地に建つお家の建て替え計画です。

このちょっとした段差を活かし、半地下のような空間と丘をつくったお家です。

 

玄関を入りますと、、、

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半地下路地

足元に照明を設けた趣のある路地がお出迎え。

 

平面としてはコの字側のお家。

一方には、キッチンをメインとしたくつろぎの空間。

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キッチン、中の間、南の間

中庭はこのように、窓いっぱいに見ることが出来ます。

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中庭

もう一方は寝室とちょっとした書斎。

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奥の間

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少し地下を掘りこんだようなかたちになっているため、お庭の地面がとても近く、なかなか見ることのできない視点でお庭を覗くことが出来ます。

 

平屋に近い間取りですが、2階も。

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畳の間

このお家の一番とっておきの場所に位置するのは、お風呂場。

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浴室

振り返ると…そう、

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中庭が眺められます。

入浴が生活の中で、特別な時間になることを願っております。

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中庭

中庭の造園は、「地形の残像」でもお世話になりました、トクゾウさんに入っていただきました。樹木のみならず、下草や石を使ってのデザインは造園家さんに依頼するからこその仕上がりになります。

”丘”のある特殊なお庭。

草木が根付いて、新緑の時期には緑いっぱいのお庭になることが今から楽しみです。

 

 

ウッドショックをはじめとするコロナウイルスの影響を多大に受け、工事中工務店には大変苦労をおかけしました。

合板がない、IHヒーターがない、給湯器が見つからない…ヒヤッとするような問題が多々ございました。

お施主様には工期をいただきまして、心労、ご迷惑をおかけしてしまいましたが、無事に竣工することができましたことを感謝申し上げます。

スペースの関係で、都内ではなかなかつくることが難しい中庭ですが、この中庭を中心とした生活を大切なご家族であるわんちゃんも共に、楽しんでいただけますと幸いです。

ご依頼いただきまして、ありがとうございました。

 

 

まだまだございます…!

次に、竣工後1年以上経ってからの撮影となりましたHouse-A。

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近年は、竣工後の生活のご様子が伺えるよう、お引き渡しをしてから少し時間をおいての竣工写真撮影としております。

House-Aは、なかなか天気に恵まれず、延期に延期を重ねて、やっとのことで撮影に伺うことができました。

HPに撮影しました竣工写真は既にUPされておりますので、是非ご覧ください。

白昼地形 | Works | acaa | 建築研究所

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最後に、、、

新しく大阪で着工いたしましたHouse-S'。

先日棟上げとなりまして、上棟式がございました。

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上棟の日に早くから立ち会うという機会はなかなかないのですが、あっという間に組み上げていく大工さんのお仕事には目が離せませんでした。。!

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工事はこれから本格的に進みます。竣工予定は来春です。

難しい部分もございますが問題なく、職人さんたちには怪我なく、無事に完成いたしますことを願っております。

 

 

最後になりますが、私丸伊のブログは本日で最後となります。

担当以外のお施主様にも、「ブログ、読んでいますよ」と名前を覚えていただいて声をかけてくださったことをよく覚えております。そのお言葉が大変励みとなりました。

更新頻度が低く、拙い文章ではございましたが、お付き合いいただきまして誠にありがとうございました。

 

お家を建てることは、一生に一度かもしれない大きな買い物ですので、

とてもエネルギーの必要なことです。

お施主様が決めなくてはいけないこと、動いて頂かなければならないことがございますので、世間一般でお家を建てるよりもご苦労もあるかと思います。その際には一息ついて、時には肩の力を抜きつつ、私たちもできるだけご協力させていただきながら、皆様のお住まいをより良く仕上げていくことができますと幸いです。

そしてお住まいになりましたら、皆様の色付けによって、さらに生き生きとした心地よい空間ができておりますことを願っております。

3年半で12軒程のプロジェクトに携わらせていただきました。

acaaは退職いたしましたが、私は家づくりを望む方々の協力者として、お力添えし続けていくことができればと考えております。

 

これまで誠にありがとうございました。

 

acaa元所員 丸伊紫仍